鳥籠の中の少女
「潤樹が銀木と渡り合える理由分かった気がする。その毒舌があるからだな」



「言われなくても知ってるよ」



俺はサラッと受け流す。



楼大弄るの楽しい。それに楼大ってドMじゃない?



「俺、潤樹には勝てない」



「仕方ないよ。楼大、ドMだから」



俺は楼大の肩に手を置いて、にっこりと笑う。



「潤樹はドSだな」



「じゃ、尤、遊んでほしい?」



「いえ、いいです」



そのやり取りに俺達は笑い合う。



「潤樹面白いぜ。気に入った」



「楼大だって、面白いよ。俺の遊び道具に丁度いい!なーんちゃって」



「それ、冗談に聞こえねーぞ?」



「気にしない気にしない」



「おい、潤樹なー」



「それより!緋結に交渉に行こう」



俺は楼大の言葉を遮る。



「はっ!?潤樹が交渉してくれるんじゃねぇーのか?」
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