鳥籠の中の少女
「潤樹、それどういう意味?」



「俺も、姉を桜花アウトレットパーク殺人事件で殺された」



愛璃は目を見開く。



「潤樹まで!?でも、どうして、それで帰るの?」



「分からないから困ってるんだ。俺が聞きたい。この話をして、緋結が立ち直れるきっかけになればと思っただけなんだから」



「そんな.............」



愛璃は言葉を失ってる。



でも、其処へ、楼大が訳が分からないといった様子で俺たちに説明を求めて来る。



「潤樹が姉を殺されたってどういう意味だよ!?銀木も誰か殺されたのか!?」



其処で、俺達は楼大もいたと言う事に気付いた。



ヤバい。



どうしよう。



人の暗い過去の闇を俺達が話していいのかな?



俺だったら、絶対怒る。



楼大になんて言えば.........



俺が困ってると、愛璃が溜息を零した。



「しょうがないよ。もう話すしかないよ、潤樹。此処まで知られたら誤魔化せない」



話し終わった愛璃は唇を噛み締める。




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