鳥籠の中の少女
「ありがとう。気持ちが軽くなった。でも、やっぱり、過去はいなかった。だから、これからはずっと、一緒にいる。緋結が辛くなった時、励ませるように」
愛璃は泣きながら笑った。
「それが苦じゃないんなら、いてあげて。無理して、いられるのは緋結の方が辛いと思うから。心から傍にいたいって思うなら」
「そんな事思わないよ。潤樹が思うほど、あたしは緋結に同情なんてしてない。同情じゃなくて、1人の親友として、一緒にいたいって思うだけ」
「それなら、緋結は喜ぶよ。俺も、友達として、一緒にいたいって人なら、嬉しかったから。俺もそんな人達に助けられたから」
愛璃も楼大も優しいな。
ううん。
緋結周りにいる人はみんな優しい。
緋結があんな風になる前は、緋結はみんなから好かれるような、優しい子だったんだろうな。
俺も、その頃の緋結に会いたいな。
「分かったよ。あたし、緋結の為に頑張る。今日、どうして泣いて帰ったのか、聞いてみる」
「泉、無理して聞いたらダメだぞ」
楼大が釘を刺した。
「分かってるよ。でも、尋常じゃない理由がある気がする。多分、潤樹の言葉で緋結は、また、堕ちたと思う。潤樹が悪いって訳じゃないけど、何か、黒々とした思いがあったんだと思う」
「それは、確信?それともカン?」
俺が尋ねると、愛璃は険しい表情をした。
「確信であり、カンでもあるかな。緋結は行動に表すほど、今は、行動力は無い。普段なら耐える。でも、耐えられなかった」
愛璃は泣きながら笑った。
「それが苦じゃないんなら、いてあげて。無理して、いられるのは緋結の方が辛いと思うから。心から傍にいたいって思うなら」
「そんな事思わないよ。潤樹が思うほど、あたしは緋結に同情なんてしてない。同情じゃなくて、1人の親友として、一緒にいたいって思うだけ」
「それなら、緋結は喜ぶよ。俺も、友達として、一緒にいたいって人なら、嬉しかったから。俺もそんな人達に助けられたから」
愛璃も楼大も優しいな。
ううん。
緋結周りにいる人はみんな優しい。
緋結があんな風になる前は、緋結はみんなから好かれるような、優しい子だったんだろうな。
俺も、その頃の緋結に会いたいな。
「分かったよ。あたし、緋結の為に頑張る。今日、どうして泣いて帰ったのか、聞いてみる」
「泉、無理して聞いたらダメだぞ」
楼大が釘を刺した。
「分かってるよ。でも、尋常じゃない理由がある気がする。多分、潤樹の言葉で緋結は、また、堕ちたと思う。潤樹が悪いって訳じゃないけど、何か、黒々とした思いがあったんだと思う」
「それは、確信?それともカン?」
俺が尋ねると、愛璃は険しい表情をした。
「確信であり、カンでもあるかな。緋結は行動に表すほど、今は、行動力は無い。普段なら耐える。でも、耐えられなかった」