鳥籠の中の少女
「やっぱり、嫌われるのは辛い.........」



--キィィ



私は久しぶりにブランコを漕いでみた。



やっぱり、寂しそうな音を立てる、ブランコ。



このブランコは、こうなる結果知っていたのだろうか?



だから、こんな寂しそうな音を立てるのかもしれない。



ボーっとそんな事を考えて、私は漕ぐのを止めた。



「帰ろうか......」



独り言を呟いて、私は立ち上がった。



公園を出て、フラフラと家路に着く。



これから、どうしよう。



夏休みが終われば、また、潤樹と会う事になる。



潤樹はどんな態度を見せてくれるのだろうか?



不安で仕方無い。



私もどんな顔をして、潤樹に会えば良い?



分からない。



どうしよう。



どうしよう........
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