鳥籠の中の少女

それでも好き

Side--Hiyu



潤樹に話したあの日。



翌日、辛くなって、愛璃に話した。



その日の事を、泣きながら。



話している間、息切れしてるからおかしいなと思ったら、電話を聞きながら、私の家に来てくれた。



来て直ぐに、愛璃は強く抱きしめてくれた。



暖かった。



その後、花音と沙良と神賀にも話したら、軽蔑されなかった。



嬉しかった。



私は嫌われてないんだって。



でも、潤樹には嫌われちゃった。



それでも、好きな私は馬鹿だろう。



潤樹が私を許すわけがない。



姉を殺した犯人の娘を憎むなと言われても無理に決まってる。



そんな事分かってる。



それでも期待してる自分は愚かだ。



それでも信じたい。



私には、信じる事しか、この恋を成就する術は持ってないから。
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