鳥籠の中の少女
2人共、そんな高いテンションで話さないでよ。



私が溜息を吐くと、沙良が苦笑した。



「いきなり来て、悪気も無い2人だけど許してあげて」



うっ........



沙良に言われると何も言えなくなる。



何となく、沙良の言う通りにしてしまう。



「分かったわよ。で、用件は何?」



「あそぼーと思ってぇ」



花音がテヘッと言いながら、首を傾げる。



「テヘッじゃない。嫌」



「良いじゃん。緋結、暇でしょ?」



「分かったわよ。家に上がって。私の部屋に来て」



断っても無駄だろうし。



心の中で、言った言葉とは裏腹に、笑顔になる人達。



「「わーい!」」



小学生みたいに喜ぶ人達2名。



苦笑する人1名。



勿論、苦笑しているのは沙良。



他2人が小学生。
< 190 / 230 >

この作品をシェア

pagetop