鳥籠の中の少女
空っぽな心で澄んだ空を見る



心が空っぽななのはあなたがいないから



空が澄んでいるのはそこにあなたがいるから



凍りついた心まま、熱くなる瞳を閉じてみる



凍りついた心のままじゃ、歩くことさえままならない



あたしの心は冷めきっている



そう、それはまるで、絶対零度の下に咲く紫苑の花



誰にも溶かせない



誰にも触れられない



厚い氷に守られて



一生そこで...



過ごすはずだった




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