鳥籠の中の少女
「あたしが保健室まで連れて行ってあげるよ」



「え!?狡い。琴乃が潤樹君を保健室まで連れて行くよ」



「私が連れて行くー!」



今の言葉で敵対心剥き出しの女子達。



俺そっちのけで言い合っている。



よし!



逃げよう!



俺は勢いよく走りだした。



「あ!潤樹君行っちゃう!」



誰かが俺が逃げた事に気付いて叫ぶ。



でも、そんなの知らんぷりで俺は走り続けた。



急いで校舎に入り、教室に入って自分の席に着く。



そして、隣の緋結の方に向いた。



「緋結置いてくなんて酷い」



「勝手な被害妄想しないで」



短い言葉でグサッとくる事言うなー。



緋結恐るべし。




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