鳥籠の中の少女

私が悪いの

Side--Hiyu



潤樹が引っ越してきてから1週間。



毎日、毎日付きまとわれる。



でも、今日は違う。



私は学校を休むから。



所謂、サボり。



行きたい場所があるからそんなのどうでもいいけど。



--9:47



そろそろ、行こうか。



学生もいないだろうし。



私は、私服で部屋を出て、階段を下りた。



「緋結、行くのね」



寂しそうな顔をするお母さん。



今日はお母さんの仕事は休みだ。



「うん、行ってくる」



「行ってらっしゃい」



今日というこの日は、学校へ行けとお母さんは言わない。



否、毎年この日は言わない。



私は、靴を履いて家を出た。



私の行きたい場所、それは自転車で15分ぐらいのところ。



その途中で花屋に寄り、紫苑の花を買って目的の場所へ行く。



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