鳥籠の中の少女
私にとっても大事で、大好きな花。



それがこの花。



さあ、思い出に浸るのも終わりにしよう。



次は唯人の家に行かないと。



でも、その前に......



合わせていた手おろして、立ち上がる。



「ずっと、隠れて何してるの?潤樹」



他の人のお墓に隠れていた潤樹は驚く。



そして、観念したように出てきた。



「何時から気付いてた?」



「家を出た所から」



「最初から気付かれてたんだ」



苦笑する潤樹。



でも、私はどうでもいいからさっさと帰る支度をする。



「緋結、此処、誰のお墓?」



「貴方には関係ないでしょ」



「そうだけど.....緋結が人と関わらないのって、このお墓で眠ってる人が関係してるのかと思って」



この人、意外にも見抜く力あるんだ。



まあ、どうでもいいけど。



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