鳥籠の中の少女
何でって言われても困る
私は、話す事なんて無いんだから。
「話す事なんて無いから」
「俺はあるよ」
真っ直ぐな瞳で返してくれる彼に私は彼にとって冷たいと感じるであろう言葉を浴びせていく。
「私は無いの。話しかけて来ないで」
「別にいいじゃん。暇でしょ?」
「私は空を見ていたいの。邪魔しないで」
そう、私の世界に入って来ないで。
私の世界は君と私と空だけのモノ。
勝手に入って来ないで。
「銀木さん!そんな言い方ないでしょ!?樋渡君に謝りなさいよ!」
1人の女の子が私を怒鳴ってきた。
何で怒鳴られるのだろうか。
私の邪魔をしているのは彼だと言うのに。
そして、それ以前に私はこの子に何もしてないのに。
「貴女に言われる筋合いはない」
無表情でその子を見据えていると、一瞬の揺らぎがあった。
そして、ちらっと樋渡君を見る。
其処で思いつく。
彼女はどうやら彼に一目ぼれでもしたらしい。
その言動、行動から分かる、馬鹿でも気付く気持ちに、なんでそんな事で怒られなければならないのだろうかと思う
私は、話す事なんて無いんだから。
「話す事なんて無いから」
「俺はあるよ」
真っ直ぐな瞳で返してくれる彼に私は彼にとって冷たいと感じるであろう言葉を浴びせていく。
「私は無いの。話しかけて来ないで」
「別にいいじゃん。暇でしょ?」
「私は空を見ていたいの。邪魔しないで」
そう、私の世界に入って来ないで。
私の世界は君と私と空だけのモノ。
勝手に入って来ないで。
「銀木さん!そんな言い方ないでしょ!?樋渡君に謝りなさいよ!」
1人の女の子が私を怒鳴ってきた。
何で怒鳴られるのだろうか。
私の邪魔をしているのは彼だと言うのに。
そして、それ以前に私はこの子に何もしてないのに。
「貴女に言われる筋合いはない」
無表情でその子を見据えていると、一瞬の揺らぎがあった。
そして、ちらっと樋渡君を見る。
其処で思いつく。
彼女はどうやら彼に一目ぼれでもしたらしい。
その言動、行動から分かる、馬鹿でも気付く気持ちに、なんでそんな事で怒られなければならないのだろうかと思う