鳥籠の中の少女
私は、唯人のお墓に向き直った。



ねえ、答えてよ!



私はどうすればいいの!?



分からない。



分からない。



分からない。



お墓に飾った花が風が吹いて、揺られた。



その花達は私を励ますかのように、花が笑っているように見えた。



『大丈夫だよ』



って、言ってくれてるみたいだった。



優しく吹く風も涼しいって思えるぐらいの少し冷たい風なのに、暖かく感じて、私を優しく見守るようだった。



私は一生懸命生きてもいいのだろうか?



幸せになってもいいのだろうか?



そう思った、その時だった。








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