勇者がいた33日間(お休み)
「じゃ、打ち合わせ通り…よろしくね?」
「任せといてよ!」
原田さんはドーンと任せなさいという感じだ。
姉御って言葉がピッタリだと思う。
原田さんは打ち合わせ通り、ある場所へと向かった。
さてと。
俺も残りの誓約書を集めなきゃな…
俺は、生徒会室の方に足を動かそうとした。
その時、目の前にガラの悪そうな人たちが、俺の前に立ちはだかった。
あっ…今は俺もガラの悪い人か
なんて思って、鼻で笑った。
それが相手を少し苛立たせてしまったらしい。
「話あんだけど?顔貸せよ。」
1番前に立っている、きっとこの人がリーダー的存在なんだろう。
「ごめん。僕忙しいから
かまっている時間ないん……」
俺は断って、その場を離れようとした。
けど、あっちは許してくれないようで。
“ドンッ…ガラガラッ…”
「いいから、黙ってこいよ?」
リーダーは俺の目の前で壁を殴った。
殴られた部分の壁は、ぼろぼろと崩れた。
俺はリーダーの方を見た。
その後ろにはどこかで見たことがあるような人たちがちらほらと。
5組の奴らか…
俺はもう仕方ないと思い、奴らについていった。