勇者がいた33日間(お休み)
ショウ君はパソコンに夢中だったようで、邪魔をされ少しキレ気味だった。
「安藤君が一之瀬君たちに…」
「一之瀬ってNo.3の?」
僕はコクンと頷く。
「あいつなら、一之瀬ぐらい余裕だろ。」
ショウ君はそっけなかった。
「でっでも、5組の
ほとんどの人も一緒で…」
いくら強い安藤君でも、5組とケンカとなれば、絶対勝ち目はない。
あっちは勝つためなら、どんな手も使ってくる卑怯な奴ら何だから!
「そんな心配なら
お前が行けばいいだろ?」
「いやっ、でも…僕…」
ショウ君は僕に近づいてきて、
「いつまでウジウジしてんだよ。
最強だった黒田飛鳥は
こんなにも落ちぶれたのかよ!」
僕は耳を疑った。
今、ショウ君は何て言った?
最強、最強、最強……
ショウ君の言葉をリピートする。
…や、ばい
「お前、あの黒田飛鳥だったんだな。」
僕はもう、ショウ君の目を見ることができなかった。