勇者がいた33日間(お休み)
「黒田飛鳥。
最初聞いた時は全然見た目も違うから
ただの同姓同名かと思ってたけど…
お前の過去調べさせてもらったよ。」
ショウ君は手際よくパソコンを片付けていく。
僕は立ち尽くしたまま、下をうつむく。
「まっ、それが分かったって
俺はどうだっていいけどさ。
お前はどっちがいいの?
バレてまで助けにいくか。
このままじっとしているか。」
僕の答えは決まっていた。
足は勝手に生徒会室を出ていこうとする。
「安藤は5組のたまり場にいる。」
「ショウ君、ありがとう。」
僕は安藤君がいる、校舎裏へ急いだ。