勇者がいた33日間(お休み)




僕は一生懸命校舎裏まで走った。

けど、いざ校舎裏まで来ると、ブランクのせいか、あと一歩が出ない。

僕は校舎の壁から安藤君たちの様子を伺う。


見た瞬間、僕の足は勝手に動いた。





* * *



「君たちって…口だけなんだね?」



俺は奴らの地雷を踏んだ。

余計に闘争心を燃やさせてしまった。

20人ばかり倒したけど、まだ後10人もいる。

けど、倒したはずの奴も何回も立ち上がってくるから、実質あと20人ぐらいかな。


 納豆みたいだな。
 俺、納豆あんま好きじゃないのに…



「よそ見してんじゃねぇ!!!…ヴホッ」



鉄パイプで殴りかかってきた。

俺は鉄パイプを掴んで、人ごと投げ飛ばす。

道具を使われているっていうのも、すぐに殺れない原因だった。



「後ろががら空きだぜ?」



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