勇者がいた33日間(お休み)
誓約書が集まったのはいいけど
次は一体何をするんだろう
僕は生徒会室にいても暇なので、教室にいる。
教室にいても1人で過ごすけど、やっぱり1人は1人でも賑やかな教室の方が何だかホッとした。
もう文化祭の準備とかするのかな?
いや、安藤君のことだから、またとんでもないことを企んでいるに違いない。
何が起きてもいいように、構えていることにした。
「おい、黒田。
次は何やるんだよ。」
静かに本を読んでいる所、松木君がポケットに両手を突っ込みながら聞いてきた。
「いや~僕にも…」
「お前、安藤の舎弟のくせに
わかんねぇのかよ。」
舎弟って……
周りからみれば、僕はみんなにそう思われているのか。
「すいません。」
松木君はどこかに行くと思いきや、僕の前の席に座った。
最近、松木君は不良ぶっている好青年だとわかった。
意外と文化祭にも乗り気だし。
見た目はコレなのに好青年。
バスとかでおばあちゃんに席を譲る姿を想像すると何だか笑える。
「何、人の顔みて笑ってんだよ。」
「いや、何でもないです。」
僕は笑いを堪えるので必死だった。