勇者がいた33日間(お休み)
“ガッガッ”
「「…!!?」」
僕以外にもきっと驚いているはずだ。
だって、おっきな段ボールが教室に入ろうとしているのだから。
段ボールが動いてる!!?
段ボールはむりくり教室に入ろうとするもんだから、つっかえて入れない。
教室は異様な雰囲気に包まれた。
まさか、段ボールのお化け…!?
と思いきや、その正体は…
「黒田くーん!
手伝ってくれない?」
ほんのわずかな隙間から安藤君がヒョコッと顔を出した。
((お前だったんかーい!!))
僕は安藤を手伝った。
それにしても大きな段ボール。
この中には一体何が入っているんだろう。