勇者がいた33日間(お休み)



「りょう、掃除って…?」

「文化祭に向けて
学校中綺麗にしないとね。」



原田輝も何も聞かされていなかった。

この様子じゃ、元気君も知らないはずだ。

でも元気君は単純だから、そんなに深くは考えないだろう。



「原田さんたちは監視よろしく。
黒田君、次行くよ!」



原田輝は何か言いたげだったけど口を閉じた。

僕は先に行く黒田君を追った。



「掃除なんて…余計汚くするもんだ!」

「3組は校庭の草刈りよろしくね。」



蛇穴君を無視して、安藤君は鎌や軍手を配る。



「はい、よろしくね。」

「だから、俺たちは……」

「蛇穴君、さっさと校庭行きますよ。」



蛇穴君の子分が蛇穴君を引きずりながら連れていった。

3組は蛇穴君以外、聞き分けのいい人揃いみたいです。




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