勇者がいた33日間(お休み)



「あ゛ぁ?」



谷川君は一之瀬君の頭を靴でスパーンと叩き、雑巾を突きつけた。



「お前が負けたのは事実何だろう。」

「だから俺はこいつじゃなく…」

「…一之瀬。
こいつに勝てるわけねぇよ。」




一之瀬君の子分が一之瀬君の肩をポンポンと叩いた。

谷川君はNo.2。

一之瀬君はNo.3。

No.は強い順になっているから、谷川君の方が強いのは明らかだった。



「君たちも3組と仲良く
校庭の掃除ね。」

「3組と何かやりたくねぇよ!」

「はいはい。
ほら、行くぞ!」



一之瀬君を無理やり谷川君が連れていってくれた。

谷川君はみんなと話すようにというか、絡むようになったみたいだ。


…少しずつ、みんな変わって来ている。




< 153 / 210 >

この作品をシェア

pagetop