勇者がいた33日間(お休み)
「あ゛ぁ?」
谷川君は一之瀬君の頭を靴でスパーンと叩き、雑巾を突きつけた。
「お前が負けたのは事実何だろう。」
「だから俺はこいつじゃなく…」
「…一之瀬。
こいつに勝てるわけねぇよ。」
一之瀬君の子分が一之瀬君の肩をポンポンと叩いた。
谷川君はNo.2。
一之瀬君はNo.3。
No.は強い順になっているから、谷川君の方が強いのは明らかだった。
「君たちも3組と仲良く
校庭の掃除ね。」
「3組と何かやりたくねぇよ!」
「はいはい。
ほら、行くぞ!」
一之瀬君を無理やり谷川君が連れていってくれた。
谷川君はみんなと話すようにというか、絡むようになったみたいだ。
…少しずつ、みんな変わって来ている。