勇者がいた33日間(お休み)



「音だよ。お・と!!」



そう言われてみると、今までは音声無しの動画だけだった。

けど、今の動画には声も入っていた。


ショウ君は将来、ノーベル賞を貰っていると思う。




「…って、ショウ君は何でここに?」

「灯台もと暗し。」



 はい?



「だから!
あえて生徒会室でサボってたの。

実際、掃除中は
生徒会室に誰も来なかったし。」



…やっぱりショウ君は頭がいいです。

こんなに頭がいいのに、どうして頭の悪いここに入ってきたのだろう。

ショウ君ならもっといいとこに入れたはずなのにな。




「それにしても。」



ショウ君はソファーから起き上がって、パソコンをテーブルの上に置いた。



「安藤の力ってすごいな。」




< 164 / 210 >

この作品をシェア

pagetop