勇者がいた33日間(お休み)



「蛇穴は1組で、元気が2組、
黒田が3組、俺が4組な。

早く終わった奴が5組をやれ。」



と松木君は言って、モップとバケツを持って4組に行こうとした。


「待てよ。何で俺がお前に
指図されなきゃいけねぇんだよ!」



蛇穴君は松木君の肩を掴んだ。

この雰囲気はヤバいかも知れない…。

僕と元気君はハラハラした。



「じゃあ、お前はどこやりたいわけ?」

「4組。」

「じゃあ、俺が1組やるから
お前、4組な。」




蛇穴君は松木君からバケツとモップを奪って、4組に入っていった。


 そういう問題だったの!?


僕と元気君は緊張感がほどけた。

蛇穴君はバカというよりはガキのようです。




「ほら、お前らも
マヌケな顔してねぇで。
早くやれよ。」

「「はっはい!」」



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