勇者がいた33日間(お休み)



「助けてーー!!!!!」

「ま゛て゛や゛ーーー!!!!」


「ストープッ!!!」



「「…!?」」



蛇穴君は急ブレーキをかけ、安藤君にぶつかる前に止まった。



「元気君に悪気が
あったわけじゃないんだし
許してあげなよ?」

「……ッチ、仕方ねえな。」



安藤君が蛇穴君をなだめ、元気君の命は助かった。

元気君は安堵していた。



「…それより、そのペンキ
早く洗い流さないと…」

「水ならあるぞ。」



松木君の手には水一杯のバケツ。

いつのまに持ってきてたのでしょうか。



「水って…さみいじゃねえかよ!」

「んなこと言ったって、なぁ?」



松木君は何故か僕に同意を求めてきた。

僕は蛇穴君の目が怖かったけど、



「はい…。」

「蛇穴君、ここは我慢しないと。」

「おっおう…」



蛇穴君が同意した瞬間、


“バッシャーン”


いきなり松木君は、勢いよく蛇穴君に水をかけた。



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