勇者がいた33日間(お休み)



「お邪魔しまー……」


“バーーンッ”



僕たちが3組に来た瞬間、誰かが窓に派手にぶつかった。

ケンカ中だったのだと思う。

いつもは、派手にぶつかると簡単に窓が割れるのに、今の窓ガラスはヒビも入らない。



「窓ガラス、強化しといたんだよね。」



もしかしたら、安藤君がこの学校のことを1番理解しているのかも…。



「何しに来たんだよ。」



蛇穴君は手を払いながら、目の前にやってきた。

さっき飛ばされた人のケンカ相手は蛇穴君だったのか。



「蛇穴、蛇穴、蛇穴!」

「あ゛っ?」


“パシャ”


「ハハッ、この顔傑作!」

「お前ら…」



クラスの人に呼ばれ、蛇穴君は振り向いた。

瞬間、携帯のカメラのシャッターを切られた。


ケンカの原因はこれらしい…。



「文化祭何やりたいか
聞きにきたんだけど。」

「あ゛っ?」



蛇穴君の機嫌は不機嫌絶好調。

坊主になったことで、さらに蛇穴君の顔に迫力が増し、


 ヒィィ、怖っ!!




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