勇者がいた33日間(お休み)



「今なら模擬店に展示
好きなの選べるよ。」

「だったら俺、
たこ焼き作りたいんだけど。」

「あっ、俺は俺は、
お好み焼きがいいー!」



好き放題言うクラスのみんなに蛇穴君が一言。



「俺が決めんだよ!!!」

「どうせ、ケーキとか
甘いもんにすんだろ?」

「……」



蛇穴君はそれ以上何も言わなかった。

No.1には誰も逆わらなかったのに、今ではみんな蛇穴君をからかったりとやりたい放題。

もうNo.1とかNo.2とか、みんなの中には存在しなくなっていた。



「じゃ、模擬店ね?
でお好み焼きとたこ焼きと。」

「あと、焼きそばも!」



安藤君は3年3組の欄にメモをした。


みんな、文化祭をやることは絶対のようで、すんなりと協力してる。

いや、みんなが文化祭をやりたいと思い始めてるのかも…。



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