勇者がいた33日間(お休み)
「これでおーわりっ!」
最後のクラス1年6組への説明も終わり、安藤君は大きく背伸びをした。
安藤君は気楽でいいな。
説明中は文句の嵐で、正直言うと面倒な人たちだと思った。
「安藤君、本当に自由でいいんですか?」
安藤君の説明を聞くかぎり、お金のこと以外は特にルールもなく自由だった。
「縛られてちゃ、
何のために文化祭するか
わからないでしょ。
俺が中心じゃない。
みんなが中心なんだ。」
安藤君が言うとみょうに説得力がある。
「何もすることないし、
教室のみんなの手伝いしよっか。」
僕と安藤君は教室に戻ることにした。