勇者がいた33日間(お休み)
「ありがとうございます!」
僕はドレスやら何やらを貸してもらえることに成功した。
断れるかと思っていたけど、意外とあっさりOKだった。
まあ、貸してくれることになったのも、写真館で働いてる人の中に桜華の卒業生が居たからなんだけどね。
その卒業生に、文化祭をする、と話したら、当たり前のことながら驚いていた。
「おめぇ、桜華の奴だろ。」
「えっ…あの…」
僕がコンビニの前を通ろうとしたとき。
コンビニの前では白昼堂々とケンカを吹っ掛けてる、青南の生徒。
桜華の生徒に負けないぐらい、青南の生徒もガラが悪い。
関わると面倒なことになるから、僕はスルーして行こうと思ったけど。
青南に絡まれている相手を見ると、ほっとくわけには行かなくなった。