勇者がいた33日間(お休み)




「あんなアナログ…
俺には無理。」




ショウ君はソファーにどかっと座り、いつもと同様にパソコンをしていた。

ショウ君のクラスは展示で、サッカーの何だったかをやるはずだ。




「今はデジタルが当たり前だってのに、
奴らは模造紙に手書きで……」




ショウ君は愚痴をいい始めたら止まらない。

いつの間にか、僕はショウ君の愚痴を聞く係も兼任することになっていた。




「ショウ君は何をしてるんですか?」

「プロモーション的なの作り。」



何だかんだ言っても、クラスの展示に協力していた。


こういうの、素直じゃないな~。
って言うんだよね。




「見たら罰金100万だから。」



僕はこっそり後ろに回って見ようとしたら、ショウ君はすかさず言った。

僕はドキッとしながらも、何もしてないよアピールをしながら、机に戻った。




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