勇者がいた33日間(お休み)
安藤君は一体どこにいるのやら…
僕は安藤君が今どこにいるのか、全く分からなかった。
いろんなところをうろちょろしている安藤君を探すのは至難の技だった。
ショウ君に聞いてから生徒会室を出ればよかったな。
……いや、1人で探した方がいいな。
「あっ、じゃ、穴君。」
偶然、廊下で蛇穴君と出会った。
僕は蛇穴君の名前を呼ぶのを少しためらった。
「お前らいい加減にしろっ!」
「蛇穴がいい加減にしろよ。」
「じゃんけん負けたくせに
逃げるとか…ちいせぇ奴。」
蛇穴君はクラスの人から必死になって逃げ回っていた。
本気で嫌そうな顔が物語っている。
「あの~蛇穴君……」
僕は一か八かでもう1度、蛇穴君の名前を呼んだ。