勇者がいた33日間(お休み)



 さあ、次はいずこへ……




「「「いらっしゃいませー」」」



3年5組の前を通ると、野太い声、がらがら声、様々な声が聞こえてきた。

声は様々なんだけど、共通していることがあった。

どの声も汚い、低い、怖い!!!



「うーん・・・何か違うんだよな・・・
こう、もっと明るい雰囲気と・・・」



野太い声、がらがら声の後には、安藤君の爽やかな声が聞こえてきた。

僕はヒョコッと教室の中を覗いてみる。


教室の中は、喫茶店らしくお洒落で上品な仕上がりとなっていた。

 おお!結構本格的。


喫茶店の完成度はやたらと高かった。


教室の黒板の前には、一之瀬君たちが横一列に並ばされていた。

前には、何かの本を丸めて手に持った安藤君、の隣には谷川君。


谷川君の定置は、安藤君の横となっていた。




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