勇者がいた33日間(お休み)




「じゃあ、もう一回・・・
いらっしゃいませー、はい。」

「「いらっしゃいませー、はい。」」

「はい。はいらないよ。」

「「はい。はいいらないよ。」」



一之瀬君たちは、安藤君が言ったことを全て暗唱する。

安藤君は、やれやれといった顔をした。




「安藤君に迷惑かけんなよ!」

「お前が君づけとか
寒気がすんだよ!」




いがみ合う一之瀬君と谷川君。

殴りあいのケンカまでには発展しない。

大人になったってことかな?




「安藤君。」

「黒田君どうしたの?」

「これ…」




僕はタイミングを見計らって、安藤君に書類を見せた。




「僕のサインしといて。」




 サインしといてってて…

サインは自分で書いたからこそサインと言うのであって。




「安藤君は何をしてるんですか?」




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