勇者がいた33日間(お休み)
「誓約書書いてくれないかな?」
松木が書くわけねえよ
みんなそう思った。
「ああ、わかった。」
「「「えぇーーーっ!!!」」」
みんな目玉が飛び出しそうな驚きかたをした。
あの松木君が…!
大人しく人に従うとこを見たことがない、松木君が。
(十文字先生は別だけど)
どんなに強い相手だろうが、立ち向かっていく、松木君が。
(いつもぼろぼろに負けるけど)
あの松木君が安藤君の言う通りにするなんて…!!
きっと明日は槍でも降ってくるのかな。
それぐらいの、信じられない光景だった。
「ほらよ。」
松木君は自分の名前を書いた誓約書をぶっきらぼうに安藤君に渡した。
それを見た安藤君はニコッと笑った。
「サンキュっ♪」