勇者がいた33日間(お休み)



“ビリッ!ビリッ!ビリッ!”



「八雲ひでぇな!」

「生徒会長がかわいそうだろ?」


「「アハハッハハッ」」



八雲という人は、僕のクラスの分の誓約書を、安藤君から奪い、ビリビリに破いてしまった。

安藤君の足元は、白い紙くずが散らばった。



「お前のクラス、確か2組だよな?
あんな弱いクラスの分集めたってな
意味ねえんだよ。

まっ、俺は現実を
見せてやったんだから
感謝しろよな。
夢ばかりみ……ブッグッ」


“ガラガラガラドンッ!!”


「僕、君たちとは
分かり合えないみたい。」



安藤君は八雲君を殴った。

八雲君は教室の後ろへと飛ばされていく。

みんなの目の色が変わる。

鉄パイプを持つ者、鎖を持つ者が立ち上がり、安藤君に襲いかかってくる。



喧嘩が始まった。





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