勇者がいた33日間(お休み)
「…みんな誓約書書いてね。」
安藤君はパンパンッと手を払って、倒れているみんな一人一人に誓約書を渡していった。
僕は足がガタガタと震えて、その場を動けなかった。
「黒田君、次行こっか。」
「はっは…危ないっ!」
「なっなめやがって……!!」
安藤君が僕の方を向いた瞬間、まだ動ける5組の人が鉄パイプを持って、襲いかかってきた。
“ガシャンッ”
安藤君は鉄パイプを掴み、投げ飛ばした。
襲いかかってきた人は廊下に投げ出され、もう動かなかった。
「またみんな、書いてくれるかな?」
安藤君は破れた誓約書の心配をした。
「…書いてくれますよ。」
「んっ?黒田君が
俺のこと励ますなんて
成長したねっ!」
安藤君は僕の背中をバシッと叩いた。
いっ、いったーい!!!