勇者がいた33日間(お休み)
「安藤!
これ、俺の後輩の分。」
松木君は数枚の誓約書を安藤君に渡した。
「サンキュッ♪」
安藤君は嬉しそうにそれを受けとる。
本当に少しずつではあったけど、徐々に集まっていく誓約書。
文化祭なんて夢のまた夢なんて思っていた。
本当に文化祭できちゃうかも…
たった3日しか経ってないが、僕は淡い夢を抱き始めていた。
それはクラスのみんなも同じかもしれない。
あの反抗的な態度を見せていた沢君でさえも、安藤君に協力し始めていた。
「それじゃ、今日も行きますか。」
安藤君は大きく背伸びをする。
僕は安藤君のサポート…主に荷物係として、安藤君についていった。