勇者がいた33日間(お休み)




「あ~あ。
逃げられちゃったね。」

「…ハァッ、ハァ…ハッ…」




間宮君は安藤君をうまく振り払い、どこかに行ってしまった。

安藤君はあんなに走り回ったのに息切れ1つしていない。

僕はもう手を膝につけて、肩で息をしていた。




「さてと。
次は誰にしよっかな~?」




安藤君は周りをキョロキョロ見て、対象人物を探す。

周りにいた人は一瞬動きが止まった。

すぐに、また動き始めたけど、明らかに歩くスピードが上がっていた。




「おっ!そこの君、君!」

「…俺?」




安藤君が狙いをつけた人は、恐る恐る後ろを向いた。




「誓約書を…」

「ギャーーーッ!!」

「あっ!待ってよ!」

「安藤君…ハァッ、まっ待って~」




また鬼ごっこが始まった。


 もっもう走れませーん!!




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