勇者がいた33日間(お休み)



「黒田君、2年生のトップって?」

「あ…」

「荒木だろ!」



僕よりも早く反応したのは、松木君だった。

松木君はどこからか戻ってきたようだ。



「荒木…下の名前は?」

「何だったけな…
確か女みたいな名前だったような。」

「その人、No.6ですよ。」




僕がそう言うと、安藤君はニヤリと笑った。



「松木君“より”も
強いんだね。」

「うっせぇよ。」



安藤君は松木君に向けて、嫌みったらしく言った。



「黒田君、荒木君の所行くよ!」

「はいっ。」



今日の目標。

2年生の半分の生徒分の誓約書を集めること。


今日もドタバタする日が始まった。





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