勇者がいた33日間(お休み)
「元気は元気がなくちゃ
元気じゃないからさ。」
蓮はニッと笑った。
イケメンフェイスが炸裂する。
「わけわかんないし。」
俺は体を起こし、背伸びをする。
蓮はクラスの中でも珍しく、健全な男子だ。
チャラくないし、むしろ真面目だし。
イケメンだし、紳士だし。
この学校全体でも珍しいタイプだった。
あっ、でもケンカは強いな。
「僕も文化祭いいと思うよ?」
「…嘘つくなよ~!」
俺は蓮のほっぺたをビヨーンと伸ばす。
「蓮がだるいこと嫌いなの
知ってるし。」
だからこいつは、あのクラスでも浮いてない。
「あはは。
出来ることなら
やりたくないかな~。」
蓮はニコニコしたまま話す。
俺もニコッと笑う。
俺は、たまにこいつに、心をズタズタに傷つけられます。