勇者がいた33日間(お休み)
「二年も三年の方と変わらないね。」
安藤君はキョロキョロと二年の廊下を見渡す。
廊下にあぐらをかいてたむろってる人や、ケンカをしている人。
壁の落書き、割れた窓。
特に三年側と変わりがなかった。
「荒木君って何組なの?」
「3組だった気が…。」
僕の記憶はあやふやだった。
3年生なら覚えているけど、2年生は全然覚えていない。
安藤君は、僕のあやふやな記憶を信じて、3組前に来た。
「安藤君、あんまり信用
しないでくださいね。」
「大丈夫、大丈夫。」
安藤君は戸に手をかけた。
“ガラガラガラ!”