勇者がいた33日間(お休み)
“ガラガラガラーン”
教室の中から、何かが蹴られる音がした。
俺は急いで教室に入った。
「“めぐみ”君だってさ。
さとしよりもそっちの方が
似合ってるよ。」
「めーぐーみ君。」
「めーぐーみー…」
「俺は“さとし”だっ!」
「「アハハハハッ」」
俺はてっきり緊迫したムードが漂っているかと思ったら、和やかな和気あいあいとした雰囲気だった。
俺は拍子抜けした。
「で、君たちに誓約書
書いて欲しいんだけど。」
安藤さんは荒木の前に立ち寄って、誓約書を目の前に出す。