勇者がいた33日間(お休み)
嘘か、本当か



「りょうーー!!!」



元気君たちが進んだ方向とは、逆の方から聞き覚えのある女子の声が聞こえてきた。


 げっ、原田輝!


後ろを振り向くと、原田輝が走ってきた。

昨日はストレートだった髪が、今日はくるくるに巻かさっている。

 寝癖かな~…?



「これ、あたしの
クラス分の誓約書。」



と言って、原田輝は安藤君に誓約書を渡すけど。

誓約書はパッと見、50人分くらいある。

絶対にクラスの分だけじゃなかった。



「どうしたの?こんなに。」



安藤君も、大量の誓約書を不思議がっていた。



「えっ?
クラスの分と榊の子分と
若菜の子分の分だけど。」

「若菜?」

「No.7の若菜睦月です。」

「あっ。そういうこと。」



安藤君は理解したようだ。


 そういえば
 若菜君って1組だったな


原田輝が若菜君から集めれた理由は、そういうことだった。





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