勇者がいた33日間(お休み)



「よくこんなに
集められたね。」



安藤君は素直に感心する。

原田輝は嬉しそうに安藤君を見ていた。


原田輝は、僕のことをいない存在として扱っている。



「矢野ちゃんにねぇ~…」



と言って、若菜君から誓約書を貰えた理由を話した。

結局、誓約書を貰えたのは、あの美少女のおかげ。

原田輝は何もしてない。


 そんなに自慢することかねぇ



「黒田君、そろそろ…」



安藤君は次に進みたいそうだ。



「あっ!双子のとこ行った?」

「双子?」



 この学校に双子なんて
 居たかな~?



「No.5の田中翔(ショウ)と
No.4の田中翔(カケル)」



原田輝から名前を聞くと、聞いたことのある名前だった。








「原田さん、その2人って…」

「いっつも教室にいるよ。

…てか、さん付けしなくても、
名前で呼んでくれれば……」



安藤君はとっくに居なくなっていた。

ついでに黒田飛鳥も。



「また置いてけぼり!?」





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