勇者がいた33日間(お休み)



「そんな2人に
誓約書を書いて
貰いたいんだけど…?」



いつものパターンだと、断られて逃げられるか、喧嘩になる。

だけど、この双子は初めてのパターンを見せた。



「もちろん書くよ!」

「実は、気になってたんだよね。」



双子は安藤君から誓約書を受け取り、スラスラとサインをしてくれた。



「ありがとね。」

「他にも何か
手伝うことある?」

「俺たちが手伝えること
あったら、遠慮なく言ってよ。」


これまた、双子は意外な発言をした。

安藤君も一瞬、驚いた表情をした。



「じゃあ、これ。
君たちの知り合いにも
書いてもらえないかな?」

「任せといてよ。」

「書いてもらったら
届けにいくね。」



双子は大きく手を振って、見送ってくれた。

4組の人たちがニヤニヤとしているのも気づかず、僕たちは4組を後にした。





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