勇者がいた33日間(お休み)



「安藤君、掃除道具
借りてきましたよ。」

「それじゃ行こっか。」

「これから何するの?」



原田輝は上目遣いで安藤君を見る。



「生徒会室の掃除だよ。」

「あたしも手伝うっ!」



原田輝は指先をピーンと伸ばしながら手を挙げた。



「それじゃ、お願いしよっかな。」

「任せてよ☆」



原田輝と美少女も一緒に掃除をすることになった。


 美少女とは嬉しいけど…
 原田輝まで一緒とは…


これでストレスが溜まりそうだった。

掃除はストレスを発散させるのに効果的なのに、僕には逆効果になった。



「まず、どこから
手をつけよっか。」



生徒会室は、どこから手をつけていいかわからないほど汚かった。



「とりあえず、部屋の中の物を
出した方がいいと思いますが?」




今はまだ終わりが見えない掃除が始まった。





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