私は、星になった
「心おいで」
「おねーちゃん❤」
「心、このネックレスをはずしちゃだめだよ?」
チャラ
「何の絵?」
「それはハナビチソウの花だよ」
「ハナビチソウ?」
「うん、花言葉は“私を拒絶しないで”」
「ふーん」
「これを、してれば、心は絶対に狙わない」
「おねーちゃんぁりがとぉ」
「どういたしまして」
「秀、順子」
「なに」
「なんだ」
「2人とも、顔出回ってるといったでしょ?縁を切ったと一目見ただけで分かるものがある、いるでしょう?」
「ええ」
「もちろんじゃないか」
「この指輪を、右の小指にして」
コトッ
「この指輪には月桂樹が彫ってある、花言葉は勝利、名誉。」
「つけたわ」
「コレでばれないんだな?」
「うん、あたしがキライな絵だから、もう働き口がなくなることはないよその代わりお風呂、顔洗うとき、家事してるとき、寝るとき以外ははずすな、」
「はずすとどうなる」
「きっとお前らは拉致られ、あたしにまた会わなければいけない、それに、助かる見込みはあるが、運がわるけりゃぁ死が待ってる、生きたきゃ指輪、はずすな」
「ああ」
「ああ」
「心は、ずっとつけとけ」
「うん」