GEMINI
いつの間にか将は追いついて、さやの反対側の手を引っ張っていた。
さや「しつこいなああ!!!!!!!」
ヒロト「将くん。今、さやは俺に話があるんだってば!!!!」
将「んなわけないじゃん。ほらいこさや」
さや「いっ……あたし」
話そうとすると思い切り将に引っ張られなかなか話せない。 ヒロトも負けじと引っ張ってくるので尚更だ。
将「ヒロト離してよ」
ヒロト「将くんこそ」
さや「もう!!!!」
さやは二人の手を同時に離した。
さや「あたし、ヒロトさんが好きです!!!!!」
ヒロト「!?」
将「……っ」
すぐに将はさやの手をひっつかみヒロトから遠ざけるよう廊下をどんどん歩いて行く。
さや「ちょ……」
ヒロト「あ……」

























さや「し、将!!」
将「……」
さや「ちょ……離してよ!?」
将「……」
将はカードキーでさやの部屋のドアをあけてさやだけを押し込んでドアを閉めた。
さや「ちょっと!!!おい!!!!」
将「……」



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