Love Voice
電話を切ってから楠木に見つからないようにして沙織のもとへと向かった。
「あっ菜月ー」
尾行なんて絶対危ない、相手はあの楠木だ。
沙織を危険な目にあわせるわけにはいけない。
「沙織、尾行なんて危ないからやめよう」
「えー! だってあのパーフェクトな楠木君の正体知りたいんだもん!」
知りたいっていわれてもなぁー。
「しらなくていいだろ? というかあいつはただの変態馬鹿だ」
そうだアイツはただの変態馬鹿だ。
私がいなかったからか楠木がスタジオからでてきた。
「あっ楠木君出てきたよ!」
グイッ
うわぁっ!
もう仕方ないな。
「え・・・?」