高校の夜
何事もなく、3年生の教室も戸締り完了
「はー、まじ焦ったつうの」
稜真は笑ってる
だけど俺は時々後ろを振り返る
「どうした?」
「いや...何かが居る気がして...」
「気のせいだってー。大丈夫だっつうの」
「分かってるけど...」
何かがスッキリしない
じゃああの『コツン』って音は?
なんで3年生の教室に居る時は音がしなかった?
「しつれーしまーす」
職員室に入って、先生に鍵を渡す
「はい、最後は理科室な」
「...は?」
え、なにそれ?
最後は理科室って...
それも俺らにやらせるのかよ、ハゲ!!
このままハゲまくれ!!!
取り返しのつかないとこまでハゲまくれ!!!
「水槽の電気も切っといてくれな」
「「...へーい...」」
最悪だ...
理科室は俺が1番嫌う場所
なんか...毎回誰かに見られてる気がするんだ
気のせいだろうけど...