高校の夜
そう...窓の向こうで浮いてる女
その女が履いてるのはヒールの高い靴
...この音か...
「ちょ...どうして...」
稜真は、本気で驚いてる様子
まあ俺も驚いてはいるよ
コイツの行動に...
稜真は携帯を取り出して、シャッターを切った
え!?
写メったのかよ!?
その女は、女とは思えないほどの顔だった
とても...醜くなっていた
だけどどこか悲しげで...
『やぁっと...気付いてくれた...?』
「あ!?」
「は?!」
俺らには到底出せない低い声
...低い声?
コイツ、女じゃねえのかよ!?
女はニヤッと笑って、落ちて行った
白い服をまとって赤い靴を履いた、不思議な女...
俺らは慌てて理科室を出た
ちゃんと電気と鍵は忘れてなかったが...
俺らはそのまま職員室に駆け込んだ
鍵を返して、急いで学校から出た