夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
なんか怠くて、近くの椅子に座り、紅茶が抽出するのを待つ事にした。

「……矢口さん…。」

「ん?」

彼女の顔を見た。
なんか、トーンが低くなったのが気になった。

「最近、元気なくないですか?」

キタキタッー、相変わらずの鋭さだ。
仕事の事で悩んでいるだけとは言えないし…。
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